Googleビジネスプロフィールを最適化し、店舗レンタルへの来店客を増やす方法

地域密着型のレンタルショップ(着物、撮影機材、キャンプ用品、Wi-Fiなど)を運営されている方にとって、「Googleマップでの見え方」は売上に直結する最重要課題です。

「近くの〇〇レンタル」と検索された際、競合店よりも魅力的に表示されていますか?

本記事では、レンタル事業に特化したGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化手順と、マップ経由のアクセスを確実に「予約」へつなげるための導線設計について解説します。

目次

    レンタル店舗に「Googleビジネスプロフィール」が不可欠な理由

    Googleビジネスプロフィール(GBP)を整備し、Googleマップ上での露出を増やす施策をMEO(Map Engine Optimization)と呼びます。

    一般的な小売店と比較して、レンタル事業においてMEOが極めて重要な理由は以下の3点です。

    • 「今すぐ借りたい」緊急需要が高い
      「出張でWi-Fiが必要」「イベントで急遽マイクが必要」など、レンタルには緊急性が伴うケースが多く、ユーザーは現在地から最も近く、信頼できそうな店舗を地図上で探します。
    • 「在庫」と「状態」への不安解消
      ユーザーは「行ってみて在庫がなかったらどうしよう」「汚い商品だったら嫌だな」という不安を抱えています。プロフィール情報でこれらを払拭できれば、来店率は劇的に向上します。
    • 地域ワードとの相性が抜群
      「新宿 着物レンタル」「大阪駅 モバイルバッテリー」のように、「地域名 + レンタル」での検索ボリュームが非常に大きいためです。

    集客がうまくいかない本当の理由

    もし「良い商品を置いているのにお客さんが来ない」とお悩みであれば、Web集客の根本的な戦略に見落としがあるかもしれません。以下の記事では、レンタル事業が陥りやすい失敗パターンを詳しく解説しています。

    » 【経営者必見】レンタル事業で「儲からない」と言われる本当の理由と失敗する企業の特徴

    【実践編】レンタル店向け・プロフィールの最適化4ステップ

    単に住所や電話番号を登録するだけでは不十分です。レンタル特有の情報を盛り込みましょう。

    1. 商品セクションを「カタログ」として使う

    Googleビジネスプロフィールには「商品」というタブがあります。ここにレンタル可能な主要アイテムを登録してください。

    • 商品名:「4Kビデオカメラ Sony FDR-AX45」など具体的に
    • 価格:「¥5,000〜 / 1泊2日」と最低料金・期間を明記
    • ボタンのリンク先:自社サイトのその商品の予約ページへ直接リンクさせる(トップページへのリンクはNGです)

    2. 写真で「メンテナンス品質」をアピールする

    新品を販売する小売店と違い、レンタル店は「中古品(貸出機)」を提供します。そのため、公式サイトの綺麗な商品画像だけでなく、以下のような「現場感のある写真」が信頼を生みます。

    • スタッフが機材を清掃・点検している様子
    • 返却された衣類をクリーニングしている様子
    • 貸出用ケースに付属品がきれいに収まっている写真

    3. 「投稿機能」で週末の空き状況を発信する

    「最新情報」の投稿機能を活用し、リアルタイムの在庫情報を発信しましょう。
    例:「今週末の運動会シーズン、望遠レンズの在庫残り3台です!」「成人式用の振袖、キャンセルが出たため1枠空きがございます」

    こうした緊急性の高い情報は、ユーザーの「今すぐ予約しなきゃ」という心理を刺激します。

    4. Q&Aで「身分証」や「保証金」について触れる

    ユーザーからよくある質問を、自作自演形式(オーナー自身が質問し、回答する)で登録しておきましょう。特にレンタル店で必須となる以下の項目は事前に明示しておくと、電話問い合わせの手間が減ります。

    • 来店時に必要な身分証明書の種類
    • デポジット(保証金)の有無
    • 延長料金や延滞時のルール

    MEOの弱点:「予約」で離脱させないためのWebサイト連携

    Googleビジネスプロフィールを完璧に作り込んでも、最終的な「予約・決済」の段階で多くのユーザーを取り逃がしているケースがあります。

    その最大の原因は、マップからリンクされたWebサイトが「その場で在庫確認・予約ができない(電話予約のみ)」仕様になっていることです。

    Web予約システムの導入が必須

    マップ検索をするユーザーはスマホ操作が中心です。「電話をかける」ボタンよりも、「ウェブサイト」ボタンから空き状況を確認し、その場で予約を完了させたいと考えています。

    そこで推奨されるのが、Shopifyアプリ『レンタルGO』を活用した自社サイトの構築です。

    機能Googleマップ来訪客へのメリット
    カレンダー予約来店予定日に商品が空いているか、スマホで瞬時に確認できる。
    事前決済Webで支払いを済ませられるため、当日は本人確認と受取だけでスムーズ。
    そのまま購入レンタルして気に入ったら、差額を払って買取が可能。実店舗で試してWebで買う流れを作れる。

    「そのまま購入」機能で客単価アップ

    レンタルGOの特徴的な機能である「そのまま購入」は、実店舗レンタルとの相性が抜群です。詳しいメリットについては以下の記事もご覧ください。

    » メリット豊富!レンタル商品の「そのまま購入機能」について

    まとめ

    店舗型レンタルビジネスにおいて、Googleビジネスプロフィールの最適化は、看板を新しくする以上に効果的な集客施策です。

    1. 商品写真を「メンテナンス状態」がわかるものにする
    2. 最新情報で「在庫状況」をこまめに発信する
    3. マップからのリンク先を「カレンダー予約できるページ」にする

    「Googleビジネスプロフィールで集客し、レンタルGO搭載のShopifyサイトで予約を確定させる」。この一連の流れをスムーズにすることで、機会損失を最小限に抑えることができます。

    Web予約機能の導入方法

    Shopifyを使って、カレンダー予約機能付きのレンタルサイトを構築する手順は、以下の記事で詳しく解説しています。開発コストを抑えて導入したい方は必見です。

    » 【完全ガイド】レンタルECサイトの始め方|Shopify, ecforce…プラットフォーム徹底比較

    この記事の監修者

    株式会社ミライガタリ代表取締役 上岡裕
    多数のレンタル事業者のECサイト構築を手がけ、業界に特化した豊富な実績を持つ。EC構築、アプリ構築の知見を土台に商工会議所等の相談員講師として活動し、多くの事業者のサポートを行う。事業のDX化による経営改善が得意領域。
    レンタル事業の社会的、経営的強さに魅せられEC構築サービス『レンタルGO』発案、開発。自身が代用を務める株式会社ミライガタリにてサービスを提供中。
    都城工業高等専門学校卒。1児の父。