LP(ランディングページ)改善で、広告からの予約獲得率を最大化するA/Bテスト術

広告費をかけずに予約を増やす?鍵は「LPの改善」にあり

「Web広告を出しているのに、なかなか予約が入らない」「商品ページまでは来てもらえているのに、離脱されてしまう」
レンタル事業のマーケティングにおいて、このような悩みは尽きません。広告の入札単価(CPC)が高騰する昨今、ただ集客数を増やすだけでは費用対効果が悪化する一方です。

そこで重要になるのが、LP(ランディングページ=商品詳細ページ)の改善によるコンバージョン率(CVR)の向上です。ユーザーが「借りたい!」と思うかどうかは、予約ボタンを押す前のコンテンツの質で決まります。

本記事では、レンタル事業に特化したA/Bテストのポイントと、LPで高めた意欲を確実に予約へ繋げるための『レンタルGO』活用術を解説します。

目次

    なぜレンタルECのLPは「成約」が難しいのか

    通常のECサイト(新品販売)と違い、レンタルECのLPには乗り越えなければならない「心理的な壁」がいくつか存在します。

    • 「中古品だけど汚くないかな?」(品質への不安)
    • 「買うのとどっちが得なんだろう?」(価格への迷い)
    • 「自分に使いこなせるかな?」(利用シーンの欠如)

    これらの不安や迷いがLP内で解決されていないと、いくら高機能な予約システムを入れてもユーザーは離脱してしまいます。LP改善の第一歩は、この心理的障壁を取り除くことにあります。

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    予約獲得率を劇的に変える!LP改善・A/Bテストの3つの検証ポイント

    では、具体的にLPのどのコンテンツを改善(A/Bテスト)すれば良いのでしょうか?Shopifyのテーマ編集で実践できる、インパクトの大きい3つの要素を紹介します。

    1. メインビジュアル:「商品単体」vs「利用シーン」

    LPのファーストビューで最も重要なのが商品画像です。

    パターンA白背景で商品だけを綺麗に撮影した写真(スペック重視)
    パターンB実際にその商品を使っている人物や風景の写真(体験重視)

    レンタルにおいてユーザーが求めているのは「モノ」ではなく、それを使った「体験」です。例えばキャンプ用品なら、テント単体の写真よりも、キャンプ場で楽しんでいる写真(パターンB)の方が、「自分もこうなりたい」という意欲を掻き立て、CVRが高まる傾向にあります。

    2. 商品説明文:「買うvs借りる」の比較提示

    ユーザーは常に「買ったほうが安いのでは?」と計算しています。この計算をユーザー任せにせず、LP内で提示してみましょう。

    • 変更前:商品の機能やサイズスペックのみを記載。
    • 変更後:「購入定価 50,000円」vs「レンタル 5,000円」のような比較表を掲載。

    「買うよりこれだけお得」または「買う前のお試しとして最適」というメリットを明確に言語化・視覚化することで、レンタルの合理性を訴求できます。こうした比較コンテンツは、LPの成約率を高めるだけでなく、潜在顧客を集めるコンテンツとしても非常に有効です。

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    3. 信頼性コンテンツ:メンテナンス・レビューの明示

    「誰かが使ったもの」に対する生理的な拒否反応は、レンタルの大きな離脱要因です。
    商品説明欄に、「メンテナンス風景の写真」や「消毒・クリーニング済み」というバッジ表示があるかないかでA/Bテストを行います。
    また、実際に利用したユーザーのポジティブなレビューを目立つ位置に配置することも、心理的ハードルを下げるのに非常に有効です。

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    A/Bテストを実施するための準備とツール

    A/Bテストを成功させるには、Shopifyに適したツール選びが重要です。

    • Google Analytics 4 (GA4): どのページの滞在時間が短いか、どこで離脱しているかを特定します。
    • ヒートマップツール: ユーザーが画像のどこを見ているか、商品説明をどこまで読んでいるかを可視化します(Microsoft Clarityなど無料で使えるものもあります)。
    • Shopify アプリ: LP構築アプリ(PageFlyなど)を使えば、コードを書かずに画像の差し替えテストが可能です。

    LPで高めた意欲を逃さない。「レンタルGO」の役割

    LPのコンテンツ改善によって「借りたい!」という気持ちが高まったユーザーを、最後に待ち受けるのが「予約カレンダー(日程選択)」です。
    ここで操作が難しかったり、カレンダーが見にくかったりすると、せっかくの高まった意欲も台無しになってしまいます。

    Shopifyアプリ「レンタルGO」は、LPの改善効果を最大化するための「最後の受け皿」として機能します。

    • 迷わせないカレンダーUI: ボタンをクリックすると開くポップアップカレンダーは、スマホでも日付選択がしやすく、スムーズに決済へ誘導します。
    • Shopify在庫機能との連動: 予約が入るとShopify上の商品在庫が自動で減算されるため、スプレッドシート等での手動管理に比べて管理コストを大幅に削減できます。
    • アプリとしての柔軟性: アプリ自体はシンプル設計のため、今回ご紹介したような「Shopifyテーマ側でのLPデザイン改善」の邪魔をせず、あらゆるデザインに馴染みます。

    「魅力的なLPコンテンツ」で集客し、「使いやすい予約システム」で成約させる。この両輪が揃って初めて、広告効果は最大化されます。

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    まとめ:LPのコンテンツを磨き込み、予約率アップを目指そう

    広告の費用対効果を改善するためには、入札調整だけでなく、着地先であるLPの「中身」を見直すことが近道です。

    「画像は利用シーンを想像させるものか?」「レンタルのメリット(お得感)は伝わっているか?」
    まずはこれらの基本的なポイントからA/Bテストを繰り返してみてください。

    そして、LP改善と並行して、予約システム自体も見直したいとお考えの方は、ぜひ『レンタルGO』をご検討ください。Shopifyでの売れるレンタルサイト構築を、システム面から強力にバックアップいたします。

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    この記事の監修者

    株式会社ミライガタリ代表取締役 上岡裕
    多数のレンタル事業者のECサイト構築を手がけ、業界に特化した豊富な実績を持つ。EC構築、アプリ構築の知見を土台に商工会議所等の相談員講師として活動し、多くの事業者のサポートを行う。事業のDX化による経営改善が得意領域。
    レンタル事業の社会的、経営的強さに魅せられEC構築サービス『レンタルGO』発案、開発。自身が代用を務める株式会社ミライガタリにてサービスを提供中。
    都城工業高等専門学校卒。1児の父。