UI/UX改善で予約率アップ!レンタルサイトの使いやすさ診断チェックリスト

「アクセス数はあるのに、なぜか予約が入らない……」
「カートには商品が入るのに、決済直前で離脱されてしまう」

レンタル事業を行っているECサイト運営者様で、このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?実は、その原因の多くは「サイトの使いにくさ(UI/UXの課題)」に潜んでいる可能性があります。

通常のネットショッピングとは異なり、レンタルサイトには「利用期間」や「返却日」を選択するという特殊なステップが存在します。このステップが少しでも複雑だと、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。

今回は、予約率を劇的にアップさせるための「レンタルサイトの使いやすさ診断チェックリスト」をご紹介します。自社サイトの状態をチェックし、改善のヒントを見つけましょう。

目次

    なぜレンタルサイトにおいてUI/UXが命取りになるのか

    まず、ECサイト全般における「カゴ落ち(カート放棄)」の現状を知っておく必要があります。

    世界的なUX調査機関であるBaymard Instituteの2025年の最新統計によると、世界の平均的なカゴ落ち率は約70.22%にも上ります。

    The global average cart abandonment rate is 70.22%.
    (世界の平均カゴ落ち率は70.22%です。)引用元:Baymard Institute – 50 Cart Abandonment Rate Statistics 2025

    つまり、10人がカートに商品を入れても、そのうち7人は購入せずに去ってしまっているのです。特にレンタルサイトの場合、以下の理由からさらに離脱リスクが高まります。

    • カレンダー操作の手間:借りたい日が空いているか確認するのが面倒。
    • 料金計算の複雑さ:「3泊4日でいくらになるのか」がパッと分からない。
    • スマホでの操作性:小さな画面で日付を選択するのが難しい。

    これらの障壁を取り除くことこそが、予約率アップへの最短ルートです。

    【保存版】レンタルサイト使いやすさ診断チェックリスト

    それでは、あなたのレンタルサイトがユーザーにとって使いやすいかどうか、以下のリストで診断してみましょう。

    カテゴリーチェック項目UI/UXの視点
    カレンダー・日付選択□ 在庫の空き状況がカレンダーで一目でわかるか?「選択してから在庫切れと分かる」のは最大のストレスです。
    □ 開始日と終了日の選択は直感的か?2回クリックするだけで期間指定できるのが理想です。
    □ 過去の日付や予約不可日がグレーアウトされているか?誤操作を防ぐ視覚的なガイドが必要です。
    料金表示□ 期間を選択した瞬間に合計金額が表示されるか?カート画面に行くまで金額が分からないと不安を与えます。
    □ 延長料金や送料のルールは明確か?隠れたコスト(Hidden Costs)はカゴ落ちの主要因です。
    スマホ対応□ スマホでもカレンダーが画面からはみ出していないか?モバイルユーザーは拡大縮小を嫌います。
    □ 指でタップしやすいボタンサイズになっているか?誤タップは離脱の引き金になります。

    特に重要なのは「カレンダー」のUI

    上記のリストの中で、最も技術的に難しく、かつ重要なのが「カレンダー機能」です。

    一般的なECサイトのシステム(カート機能)は、「個数」を選ぶように作られており、「期間」を選ぶようには設計されていません。そのため、無理やりオプション機能などで日付を入力させようとすると、ユーザーに手入力の手間を強いることになり、UI/UXが著しく低下します。

    ▼あわせて読みたい
    システム面での課題解決や、さらなる改善テクニックについては以下の記事も参考にしてください。

    ① レンタル事業の構造的な課題を知る
    【経営者必見】レンタル事業で「儲からない」と言われる本当の理由と失敗する企業の特徴

    ② カレンダー選択後の「入力フォーム」での離脱を防ぐ
    カゴ落ち率を改善するEFO(入力フォーム最適化)のテクニック

    Shopifyアプリ「レンタルGO」でUI/UX課題を解決

    もし、あなたがShopifyでレンタルサイトを構築している、あるいは検討しているなら、「レンタルGO」アプリの導入がUI/UX改善の特効薬になります。

    「レンタルGO」は、Shopifyの商品ページにレンタル専用のカレンダーUIを自動で追加できるアプリです。

    レンタルGOが実現する「売れるUI」

    • リアルタイム在庫カレンダー:ユーザーは「◯」がついている日を選ぶだけ。在庫切れの日(「×」)は選択できないため、トラブルも防げます。
    • 自動料金計算:カレンダーで期間を選ぶと、自動的にレンタル料金が計算され、カートボタンの上に表示されます。
    • 完全レスポンシブ対応:PCはもちろん、スマートフォンでも快適に操作できるカレンダーデザインを採用しています。
    • 多言語対応(インバウンド対策):英語・中国語への表示切り替えに対応。急増する訪日観光客の予約も逃さずキャッチできます。

    開発会社に依頼して独自の予約システムを構築すると、数百万円の費用と数ヶ月の期間がかかることも珍しくありません。しかし、「レンタルGO」であれば、アプリをインストールするだけで、大手レンタルサイト並みの使いやすいUIを即座に手に入れることができます。

    まとめ:使いやすさは「思いやり」

    レンタルサイトにおけるUI/UXの改善は、単なるデザインの変更ではありません。ユーザーが「借りたい」と思ったその瞬間の熱量を冷まさないための、運営者からの「思いやり」です。

    まずは今回ご紹介したチェックリストを使って、自社サイトの診断を行ってみてください。そして、カレンダー周りの改善が必要だと感じたら、ぜひShopifyアプリ「レンタルGO」の活用をご検討ください。

    使いやすいサイト作りで、予約率アップを目指しましょう。

    レンタルGOの詳細はこちら

    この記事の監修者

    株式会社ミライガタリ代表取締役 上岡裕
    多数のレンタル事業者のECサイト構築を手がけ、業界に特化した豊富な実績を持つ。EC構築、アプリ構築の知見を土台に商工会議所等の相談員講師として活動し、多くの事業者のサポートを行う。事業のDX化による経営改善が得意領域。
    レンタル事業の社会的、経営的強さに魅せられEC構築サービス『レンタルGO』発案、開発。自身が代用を務める株式会社ミライガタリにてサービスを提供中。
    都城工業高等専門学校卒。1児の父。