メルマガ開封率を高める件名の法則と、レンタル予約に繋がるコンテンツ作り

「メルマガを送っても、なかなか予約に繋がらない」
「新商品の入荷を知らせたのに、反応が薄い気がする」

レンタル事業を運営する中で、このような課題を感じていませんか?
実は、一般的なECサイト(物販)とレンタルECでは、お客様が「メールを開封したい」と思う動機が異なります。

物販なら「セール」や「新商品」がフックになりますが、レンタルの場合、お客様にとって重要なのは「今の時期、自分にとって何が必要か」という点です。

この記事では、レンタル事業におけるメルマガ開封率の現状データと、予約を勝ち取るための「件名の法則」、そしてシーズン需要を捉えてスムーズに予約へ繋げるコンテンツ作りのポイントを解説します。

目次

    レンタル業界におけるメルマガ開封率の現実

    まずは、客観的なデータを基に目指すべき数値を把握しましょう。業界平均を知ることで、自社のメルマガが健全な状態かどうかが判断できます。

    目指すべき目安は「約25%」

    メール配信システムを提供するBenchmark Email社が公表した「メルマガ平均開封率レポート(2024年版)」によると、日本の業種別平均開封率は以下の通りです。

    業種平均開封率
    小売 / 消費サービス24.28%
    観光 / エンターテイメント27.59%

    レンタル事業は「小売」と「サービス」の両方の側面を持ちます。また、旅行用品やイベント機材など「観光・エンタメ」に関連する商材も多いため、まずは24%〜25%前後を合格ラインとして設定するのが妥当です。

    これを下回るようであれば、件名の改善が必要と判断できます。

    出典:Benchmark Email メルマガ平均開封率レポート【2024年版】

    【レンタル特化】開封率を高める件名の3法則

    レンタル商品は「所有」ではなく「一時利用」です。そのため、物販と同じ感覚で件名をつけても響きません。平均開封率(約25%)を突破するために、レンタルならではの心理を突く3つの法則をご紹介します。

    1. 「利用シーン」と「時期」をセットで伝える

    お客様がレンタルを利用するのは、必ず「イベント」や「特定の目的」がある時です。
    単に商品名を件名に入れるのではなく、「その商品が活躍する具体的なシーン」を件名に入れます。

    • NG例: 【新入荷】4Kビデオカメラのご案内
    • OK例: 運動会の撮影準備はOK?4Kズームで我が子を綺麗に撮ろう

    「運動会」というワードがあるだけで、該当するユーザーは「あ、準備しなきゃ」と自分事として捉え、開封へのモチベーションが高まります。

    2. 「限定性」や「在庫状況」を匂わせる

    レンタルビジネスの特徴は、「需要が特定の日に集中する」ことです。
    人気商品はすぐに埋まってしまうため、その事実を伝えることで開封の優先度を上げさせます。

    • NG例: キャンプセットの予約受付中
    • OK例: GWの空き残りわずか!キャンプセットのご予約はお早めに

    3. 記号を使って視認性を高める

    多くのユーザーはスマホでメールチェックをします。件名の先頭に【 】などの記号を入れることで、スクロールの手を止めさせることができます。

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    ただし、毎回同じ記号を使うと「また広告か」とスルーされる原因になるため、ここぞというタイミングで使い分けましょう。

    予約に直結するコンテンツ(本文)の作り方

    件名で興味を惹きつけ、メールを開封してもらったら、次は「予約(コンバージョン)」への誘導です。
    ここで重要なのは、「シーズンに合わせた最適な商品を提案できているか」です。

    商品情報(詳細ページ)への導線を最優先にする

    メルマガのゴールは、メールの中で全てを完結させることではなく、「魅力的な商品ページ」へ遷移させることです。

    お客様に対して、「今のあなたには、この商品が便利ですよ」という明確なメリットを提示し、その商品詳細ページへしっかりと誘導しましょう。

    ▼ 今月のピックアップ商品はこちら ▼
    [ 商品の詳細・スペックを見る ]

    商品ページに飛んだ後で、Shopifyアプリ『レンタルGO』のようなシステムが入っていれば、お客様はそこで初めて「空き状況」を確認し、スムーズに予約へ進むことができます。

    季節需要を先回りした「商品展開」を考える

    レンタル予約は、利用日の「2週間〜1ヶ月前」がピークになります。
    そのため、メルマガで提案する商品は、実際のシーズンより少し早めに案内するのが鉄則です。

    配信時期おすすめの提案商品(テーマ)
    2月・3月新生活に向けた家具・家電、お花見・行楽グッズ
    5月・6月夏休みの旅行(スーツケース)、キャンプ・BBQ用品
    9月・10月文化祭・イベント機材、七五三の衣装・カメラ
    11月・12月大掃除(高圧洗浄機)、忘年会・ホームパーティー用品

    このように暦を意識した商品選定を行い、「そろそろ必要になりませんか?」とメルマガでリマインドしてあげることで、潜在的なニーズを掘り起こすことができます。

    Shopifyと「レンタルGO」で実現するスムーズな予約体験

    メルマガで季節に合った魅力的な商品を提案し、サイトへ誘導できたとしても、肝心の「予約手続き」が複雑だとお客様は離脱してしまいます。

    Shopifyでレンタルサイトを構築する場合、『レンタルGO』を活用することで、商品ページ上での顧客体験を最適化できます。

    • 直感的なUI: 商品ページ内で、レンタルカレンダーから利用期間を選ぶだけで予約が可能。
    • 在庫の見える化: 「借りたい日に借りられるか」がひと目でわかるため、問い合わせの手間を省きます。
    • 柔軟な期間設定: 「2泊3日」や「1ヶ月プラン」など、商品の特性に合わせた貸出ルールを設定できます。

    メルマガで「借りたい!」という気持ちを高め、リンク先の商品ページで「すぐに予約できる」環境を整える。この一連の流れをスムーズにすることが、売上アップの鍵となります。

    Shopifyでのレンタルサイト構築や、運営ノウハウについては以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

    参考記事:レンタルECの売上を伸ばす!運営・集客ノウハウ記事一覧

    まとめ:季節ごとの商品提案で予約を掴む

    メルマガからの予約数を増やすためのポイントは以下の通りです。

    1. まずは業界平均である25%前後の開封率を目指す。
    2. 件名には「利用シーン」「時期」を入れ、自分事化させる。
    3. 本文では、季節に合わせた「具体的な商品」を提案し、詳細ページへ誘導する。

    お客様の予定(シーズンイベント)に寄り添った商品を提案し、ストレスなく予約できる環境を提供することが、リピーター獲得の近道です。

    Shopifyでレンタル事業を行うなら、商品ページに予約機能を簡単に追加できる『レンタルGO』が強力なパートナーとなります。ぜひ、効果的なメルマガ配信と使いやすいシステムを組み合わせて、ビジネスを成長させていきましょう。

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    この記事の監修者

    株式会社ミライガタリ代表取締役 上岡裕
    多数のレンタル事業者のECサイト構築を手がけ、業界に特化した豊富な実績を持つ。EC構築、アプリ構築の知見を土台に商工会議所等の相談員講師として活動し、多くの事業者のサポートを行う。事業のDX化による経営改善が得意領域。
    レンタル事業の社会的、経営的強さに魅せられEC構築サービス『レンタルGO』発案、開発。自身が代用を務める株式会社ミライガタリにてサービスを提供中。
    都城工業高等専門学校卒。1児の父。