LINE公式アカウントでリピート予約を促進するステップ配信シナリオ

レンタル事業を拡大させる上で、Shopifyを選ぶ最大のメリットをご存知でしょうか?

それは、豊富なアプリを組み合わせることで、「自動化すべきところ」と「手をかけるべきところ」のメリハリがついた運用が可能になる点です。

今回は、LINE公式アカウントの「ステップ配信」で見込み客をファンに変え、Shopify連携アプリで事務連絡を自動化し、最後のひと押しを「顧客履歴」に基づいて手動で行う、成約率重視のリピート戦略について解説します。

目次

    LINE公式アカウントのステップ配信とは?

    ステップ配信とは、友だち追加などをきっかけに、あらかじめ用意したシナリオ通りにメッセージを順次自動配信する機能です。

    これはLINE公式アカウントの標準機能として備わっており、まだ予約に至っていない「見込み客」への教育(ナーチャリング)に非常に有効です。

    • 1日目:「友だち登録ありがとうございます!初回限定クーポンをお届けします」
    • 3日目:「失敗しない!レンタル商品の選び方ガイド」
    • 5日目:「お客様の声・活用事例のご紹介」

    このように段階を踏んで情報を届けることで、お客様の信頼を勝ち取り、自然な形で初回の予約へと誘導できます。

    リピート率を高める!3つの配信フェーズ

    レンタル事業において、お客様が「また借りたい」と思う瞬間を作るためには、フェーズごとにアプローチを変えることが重要です。

    1. 利用前の不安を消す「活用術ガイド」(自動)

    レンタル商品、特にガジェットやキャンプ用品などは「使いこなせるか不安」という心理的ハードルがあります。
    ステップ配信で、商品の使い方動画や活用記事を送ることで、その不安を「楽しみ」に変えることができます。

    合わせて読みたい

    動画コンテンツの作成やSNS活用については、当メディアの以下の記事もぜひ参考にしてください。ここで作成したコンテンツをLINEで配信するのが効果的です。

    2. 注文と連動した「事務通知」(Shopify連携で自動)

    注文確定や発送連絡は、Shopifyのエコシステムを活用します。Shopifyには多くの「LINE連携アプリ」が存在し、これらを導入すれば、注文が入った瞬間にLINEを送るフローを構築可能です。

    • 注文完了時:「ご予約ありがとうございます!お届け予定日は〇月〇日です」
    • 発送完了時:「商品を発送しました。伝票番号はこちらです」

    正確さが求められる部分は、アプリ連携で完全に自動化してしまいましょう。

    3. 返却後の「再アプローチ」(個別の手動メッセージ)

    ここがリピート率を大きく分けるポイントです。返却から数ヶ月が経った「休眠顧客」へのアプローチは、機械的な自動配信よりも、「手動」でのワントゥワン(個別の)メッセージが圧倒的に効果を発揮します。

    なぜなら、お客様によって「借りたもの」や「借りた時期」が異なるため、一律の自動配信では響かないことが多いからです。

    【手動アプローチの例】
    「〇〇様、先日はベビーベッドのご利用ありがとうございました。
    お子様も大きくなられた頃かと思います。次は離乳食用のハイチェアなどいかがでしょうか?🍼」

    このように、「自分のことを覚えていてくれた」と感じるメッセージは、ブロックされにくく、次の予約に直結します。

    手動アプローチの成功は「レンタルGO」の履歴管理にあり

    手動でメッセージを送るといっても、闇雲に送るわけにはいきません。「誰に」「何を」送るべきかを判断するためのデータベースとして、Shopifyアプリ「レンタルGO」が不可欠です。

    1. 過去のレンタル履歴を瞬時に把握

    Shopifyの管理画面(レンタルGO)を見れば、「このお客様は3ヶ月前にキャンプセットを借りた」という履歴がすぐにわかります。
    それを見て、「そろそろ秋キャンプのシーズンですが、いかがですか?」とLINEを送るだけで、提案の精度が格段に上がります。

    2. 在庫があることを確認してから提案できる

    自動配信のデメリットは「在庫がないのに宣伝してしまう」リスクがあることです。
    手動アプローチなら、レンタルGOのカレンダーを見て「来週の連休、在庫に空きがあります!」と確実な情報を添えて案内できるため、機会損失を防げます。

    まとめ:自動化と手動の「いいとこ取り」をしよう

    すべての工程を自動化する必要はありません。レンタル事業のリピート戦略は、以下のような使い分けがベストです。

    1. LINEステップ配信(自動): まだ利用したことがない人への「教育」
    2. Shopify連携アプリ(自動): 予約・発送などの「事務連絡」
    3. レンタルGO活用(手動): 過去の利用者を呼び戻す「熱心な接客」

    特に3つ目の「手動アプローチ」を行う際、レンタルGOのような見やすい予約管理システムがあるかどうかが、業務効率を大きく左右します。

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    この記事の監修者

    株式会社ミライガタリ代表取締役 上岡裕
    多数のレンタル事業者のECサイト構築を手がけ、業界に特化した豊富な実績を持つ。EC構築、アプリ構築の知見を土台に商工会議所等の相談員講師として活動し、多くの事業者のサポートを行う。事業のDX化による経営改善が得意領域。
    レンタル事業の社会的、経営的強さに魅せられEC構築サービス『レンタルGO』発案、開発。自身が代用を務める株式会社ミライガタリにてサービスを提供中。
    都城工業高等専門学校卒。1児の父。